AppleとFacebookによるプライバシー／ターゲティングの争い

2021年までに、iPhoneユーザーがデバイスで多くのアプリを使用すると、プライバシーについて新たな質問が表示されるようになります。

シンプルなYES／NOの質問ですがこの質問の導入は重大な結果をもたらす可能性があります。Appleが「広告プライバシー」に関するインターネット広告の仕組みを独力で変えようとしているのです。

その質問は、「広告ターゲティングをしていいですか？、広告配信のためにデータを得ることを許可しますか？」というものです。おそらく多くの人が「NO」を選んでしまうでしょう。

このプライバシー規制に関する動きに対して特にFacebookが問題を提起しています。広告技術を使用してアプリユーザーがインターネット上で何をしているのかを監視する開発者やパブリッシャーまで、すべての人に影響を及ぼします。

Apple VS Facebook（やその他WEB広告業界）

Appleはプライバシーを重視することを一貫して主張しており、独自の広告ビジネスをほぼ持っていないため、ターゲティング広告技術に対しては敵対する立場にあります。ユーザーのプライバシーを第一に考え広告ターゲティングを排除しようとしています。

一方でFacebookやその他の大手広告プレーヤーは、広告費が主な収益源で、ユーザーが残した詳細なオーディエンスデータを追跡して多くの広告費を稼いでいます。しかしそれは一概に悪いことではありません。彼らが生み出した広告費があるからこそ、人々はニュース、エンターテイメント、その他のインターネットを無料で利用できると主張することもできます。

一般のインターネットユーザーは、自分たちのプライバシーを重視することを優先するという方が多いかもしれません。

たかが、インターネット広告のプライバシーの問題という認識でいる方も多いかもしれませんが、広告は生活に身近な存在でありとあらゆる場所に介在するシステムの一つです。

ターゲティングの仕組みとともに進んできたインターネット広告。どのように発展していくのでしょうか。